Webマーケティングとは、WebサイトやWebサービスなどのWebを中心に行われるマーケティングのことです。Webマーケティングはマーケティングの基礎の元にある販売促進のための一手法といえますが、範囲がとても広くなっています。

Webマーケティングはその活用範囲も広く、市場調査や広告宣伝、販売促進活動などの分野にまたがっています。実際に活用する場合には、技術進化も早いため、次々と新しい手法が登場しています。

しかし、Webマーケティングの大きな特徴として様々な施の結果を全て数値化できるという点が挙げられます。ユーザーがどのサイトのどのページで購入したのか、その前にどんなページをどれだけ読んだのかといったことを具体的に調べることができるのです。

目次

●アクセス解析について

Webマーケティングの目的は売り上げの向上です。Web活用による収益性の向上が重視されているなかで、Web投資の費用対効果を可視化するツールにアクセス解析があります。アクセス解析はサイトを訪れたユーザーの行動分析を行うことで、より有用性の高いサイト作りをするために開発されました。

アクセス解析は、サイト内でユーザーに行ってほしいコンバージョンといわれる行動があって、このコンバージョンを増やすために行われています。サイトによってコンバージョンは異なりますが、ECサイトではユーザーによる商品の購入がコンバージョンといえます。

BtoCやBtoBなどが行われている企業サイトでは消費者やターゲット企業からの資料請求や問い合わせがコンバージョンといえます。このようなコンバージョンを効果的に促進して、ユーザーの行動につなげていくことが重要です。アクセス解析を行うことで、目的をより効率的に達成できるサイト作りへの改善につながっていくのです。

●アクセス解析でデータを取得する

アクセス解析ツールはいくつか種類がありますが、どのツールもデータ取得のために行われます。アクセス解析ツールで分かることは、訪問数とPV(ページビュー)、ユニークユーザーなどのアクセスデータです。また、滞在率や直帰率もわかります。この2つはサイト内のユーザーの回遊に関するデータになります。目標達成に関するコンバージョンもデータ集計から分かります。ユーザーの属性に関するデータで分析することで、より詳細なデータ分析が可能になります。

これらのデータを分析する上で重要なポイントが、データをどのように読み解くのかということです。データを適切に読み解くことができれば、強力なマーケティングツールになります。

●マーケティングオートメーションツールの活用も有効

Webマーケティングの目的は、ECサイトであれば購入、BtoCやBtoB企業なら成約、いずれも売り上げのアップです。そのためには広告宣伝、販売促進活動なども必要になります。そのような場合、マーケティングオートメーションツールの活用も有効な方法といえます。

マーケティングオートメーションツールは、マーケティングに関する集客や販売促進、顧客管理といったつながりのある業務を自動的に連動させて行う活動のことです。それぞれの活動を体系的に見える化して管理できるツールとして提供されています。そこで、MarketoやDr.Marketingなどのマーケティングオートメーションツールをご紹介したいと思います。

・Marketo

Marketo(マルケト)というマーケティングオートメーションツールは、一人一人の顧客と長期的な関係を築くために開発されました。Marketo のマーケティングオートメーションツールの特徴は、マーケティングに関するあらゆる機能が集約されていることと、デジタル広告など、顧客ニーズに応じ、機能が充実していることです。

Marketoは顧客のいる場所を問わず、顧客の興味や行動などのオンライン上の活動データをもとにした顧客ごとの個別のコミュニケーションができるようになっています。Marketoの機能によって得られた情報をもとに、個人に訴えかけるようなキャンペーン活動を展開することもでき、顧客と長期的で持続性のある関係作りができるようになります。また、メール機能を活用することで幅広いマーケティング活動も可能になって、その効果を測定することもできます。

・Dr.Marketing

また、Dr.Marketing(ドクターマーケティング)はBtoBマーケティング向けのマーケティングオートメーションツールです。ユーザーの用途に合わせて機能をカスタマイズできるので、ユーザーに応じた柔軟で無駄のないプランを組むことができるといったメリットがあります。販促活動→営業活動という流れを一括管理でき、効率的な営業や販促活動ができます。

直感的な操作で使用できるので、マーケティングオートメーションツールに詳しくない場合も簡単に使用できます。

・Pardot

Pardot(パードット)は売上げの向上を最終的な目標にもつツールで、マーケティング活動に必要なWebトラッキング・ランディングページの制作・エントリーフォームの制作やメールの配信などの機能があります。そして、使うほどその効果が向上します。マーケティングだけでなく、セールス活動まで広がるような機能が大きな特徴だといわれます。

Pardotは、検索連動型の広告レポート機能や、ソーシャルアカウント連携などができ、長期的なスコアリングや属性に応じたプロファイリングもできます。

・SPIRAL

SPIRALは1日最大3000枚の名刺を正確で迅速にデータ化して、名刺情報を元に自動でメールを配信することが可能なツールです。そのため、メールマーケティングから資料請求などに繋げるという効果も期待され、イベントやセミナーの予約管理などのWeb集客まで全て自動で行ってくれるツールです。

これらの機能を活用すると、一人一人の顧客に応じてパーソナライズしたディスプレイ広告でその人に合った形でプロモーション活動行えます。そして、モバイル機能を使えば、お客様がどこにいてもコミュニケーションが可能です。

●マーケティングオートメーションの担当者としてのポイント

マーケティングやシステムの担当としてマーケティングオートメーションを担当する場合、自社商品やサービスが誰にどのように購入されるのかという情報に詳しい営業部との連携が重要といわれています。

営業担当者とよく相談しながら、作業を進めると作業の精度が高まり、より効果的な販売促進ツールとしての運用が可能になります。逆に営業との連携が十分なされていないと、コンテンツの的が外れたりして効果的なマーケティングにつながりにくいこともあります。

組織内で連携をした上で、取り組みを進めていくということがポイントといえます。

●まとめ

Webマーケティングは、WebサイトやWebサービスといったWebを中心に行われるマーケティングのことです。Webマーケティングは範囲がとても広く、その活用範囲も広く、市場調査や広告宣伝、販売促進活動などのいくつかの分野を横断しています。

Webマーケティングは、ユーザーの動向を見ることができ、誰がどこから来て、どのページを何回閲覧し、どのくらいの長さ滞在したかといった情報を見ることができます。これらのデータを活用してよりよい販売戦略を立てることができます。

マーケティングオートメーションツールの活用も有効です。その場合、営業担当者とよく相談しながら作業を進めると作業の精度が高まり、より効果的な活動が行いやすくなるでしょう。