初心者の方がWebサイト作りを学び初めてしばらくたつと仮想化や仮想環境というような単語を目にするようになってくると思います。それらは簡単に言ってしまうとOS上で別のOSを起動させたりということなのですが、これを使うことができますと開発環境などをいま使っているOSとは分離させることができるんです。

例えば開発している環境と本番サーバーとの環境、これらは同じにしておいた方がトラブルは少ないですよね。開発している環境にはPHPのバージョン5.6が入っていて、公開される本番サーバーではPHP7.1が稼働しているという状況では問題が起こる可能性が出てきます。開発環境では動作していたのに本番サーバーでは動作しないという問題を減らすためにも開発環境と本番環境とで使用しているプログラムのバージョンを合わせるという必要が出てきますよね。

もちろん仮想環境を使わなくともPHPのバージョンを合わせることはできますし、PHPのバージョンを簡単に切り替えるツール類もあります。

ですが、必要とあらば仮想環境を使うことによってOSレベルで同じ環境にするということもできますし、得られるメリットというのも多いですから、Web制作をしているのであれば覚えておいて損はありません。

仮想環境ならば作成した環境を仲間内で簡単に共有したりもできますし、スクラップアンドビルドも簡単です。必要なくなった環境は壊してしまえば良いですし、ちょこっと試してみたい環境があったとしても仮想環境内で作ってしまえばホストOS側には影響を及ぼしません。

そのため色々なテストができます。

サーバーの勉強にもってこいですし、新しいソフトを検討するのにも使えます。

またネット上で色々な人が環境などを公開しており、そういったものを気軽に使えるというのもメリットです。

LAMP環境をサクッと構築したいという時もコンソールで数コマンド叩くだけで実現できてしまったりします。

ここまで書いてきましたが、仮想環境を構築するソフトにはいくつかあり、まず最初に触ってみるのにオススメしたいのはVirtualBoxです。

それで仮想環境とはどういったものなのかを理解したら、そのVirtualBoxを便利に使えるようにするVagrantというツールを覚えると良いでしょう。

そうしましたらいま流行っているDockerを覚えてください。

Web制作者が仕事をしていく上でもはや必須のツールになってもいますし、こういったツールの使い方を学んでいけば作業効率がぐんっとあがっていくはずです。